ヒロイン 完
京の都2
京都の旅、二日目。本日も旅日和の晴天なり。
「ちょっと!」
「ん?」
優雅に朝食をとっているとほのかが甲高い声を発しながら登場した。
朝からほのかの声はキツイな、なんて思いながらスクランブルエッグを食べる。
「ん?じゃないわよっ!」
あぁ、ほのかは朝から元気だな。私なんて低血圧で喋る気も起きないっていうのに。
「奈緒!あんた何、昨日の夜ちゃっかり寝ちゃってんのよ!?」
何でって言われても……。
「眠かったから?」
私は首を傾げオレンジジュースを口にした。
うまっ!100%果汁最高だね、うん。
「ありえないありえないありえない。ちょーありえない」
「何が?」
未だにほのかの言いたいことが分からない私はバカですか?
隣と向かいでは颯太くんと千夏ちゃんが苦笑しながらも食事をとり始めていた。
あれ?幸大君がいないじゃないか。
「ピチピチの女子高生が旅行で夜更かししないなんてありえない、って聞いてんの!?」
あ、やべ。
「うん、聞いてる。そーいえば朝起きたら二人ともいなかったね?」
「あーうん。颯太たちのところ行ってたから」
答えてくれたのは千夏ちゃん。
あ、そのヨーグルト美味しそう。でも私、朝から乳製品食べれるほど胃強くないんだよね。
「今夜は奈緒も参加だからね!!」
そう言ってほのかはクロワッサンにかぶりついた。
ごめんほのかちゃん。正直、めんどい。
「あ、まっちゃん。はよーす」
「おーって、マメシバ朝からよく食うなー」
「そんなことないっすよーって!みっちゃん、マメって言うな!!」
まっちゃんが言ったのに、なぜだか私が睨まれた。実に心外だ。
「ちょっと!」
「ん?」
優雅に朝食をとっているとほのかが甲高い声を発しながら登場した。
朝からほのかの声はキツイな、なんて思いながらスクランブルエッグを食べる。
「ん?じゃないわよっ!」
あぁ、ほのかは朝から元気だな。私なんて低血圧で喋る気も起きないっていうのに。
「奈緒!あんた何、昨日の夜ちゃっかり寝ちゃってんのよ!?」
何でって言われても……。
「眠かったから?」
私は首を傾げオレンジジュースを口にした。
うまっ!100%果汁最高だね、うん。
「ありえないありえないありえない。ちょーありえない」
「何が?」
未だにほのかの言いたいことが分からない私はバカですか?
隣と向かいでは颯太くんと千夏ちゃんが苦笑しながらも食事をとり始めていた。
あれ?幸大君がいないじゃないか。
「ピチピチの女子高生が旅行で夜更かししないなんてありえない、って聞いてんの!?」
あ、やべ。
「うん、聞いてる。そーいえば朝起きたら二人ともいなかったね?」
「あーうん。颯太たちのところ行ってたから」
答えてくれたのは千夏ちゃん。
あ、そのヨーグルト美味しそう。でも私、朝から乳製品食べれるほど胃強くないんだよね。
「今夜は奈緒も参加だからね!!」
そう言ってほのかはクロワッサンにかぶりついた。
ごめんほのかちゃん。正直、めんどい。
「あ、まっちゃん。はよーす」
「おーって、マメシバ朝からよく食うなー」
「そんなことないっすよーって!みっちゃん、マメって言うな!!」
まっちゃんが言ったのに、なぜだか私が睨まれた。実に心外だ。