ヒロイン 完
着物は私達が泊まっているホテルに返せば良いらしく、このまま京都を観光することになった。
歩き辛いったらありゃしない。
ほのかは余裕っぽいけど千夏は、ふらふらよたよたしている。
まぁ、しっかり虎さんが隣にいるけどね。
何でかしらないけど私の隣まっちゃんだし。
「ほんか?」
聞き慣れない声がしたと思い、後ろを振り返ると上品な香りの漂う爽やかなイケメンくんがいた。
ヤンキーズのこいつらとは全く別世界の人だな、うん。
「こんにちは皆さん。華のご友人ですか?」
聞いた?ご友人だって。まじで、こいつら少しは見習って欲しい。
見てよ、この爽やかな笑顔。イチコロだよ。落ちないけど。
「せ、千里」
一方、ほのかは引きつった顔で千里と呼んだ爽やかイケメンくんを凝視していた。
「何で、ここにいんのよ」
「何でって、今こっち拠点で動いてるから僕」
「あっそ!じゃっ、さよなら!」
ほのかが吐き捨てるように別れの挨拶をして、立ち去ろうとしたところ腕を掴まれていた。
「ちょっと!触んないでよ!」
拒絶を表すほのか。ちょっとビックリした。
んー、何だか雲行きが怪しいようだ。
「だって、華ってば全然連絡付かないんだもん」
「だもん、とかキモッ!離せ!」
いやいや、キモくはないだろ。
「親に手ぇ回してもらってもほのか来てくんないし」
「あんたのそーゆー卑怯なところが嫌いなの!」
よく分かんないけど華は、爽やか君が嫌いらしい。
「丁度良かった。明日お見合いしよう」
は?
爽やか君の言葉に、さすがの私も付いていけず、爽やか君とほのかの顔を交互に見た。
お見合い?
『はぁあああああ!?』
皆が声を揃えて叫んだ。
うん、叫ぶその気持ちはすごく分かる。分かるけど、うるさいよ。
歩き辛いったらありゃしない。
ほのかは余裕っぽいけど千夏は、ふらふらよたよたしている。
まぁ、しっかり虎さんが隣にいるけどね。
何でかしらないけど私の隣まっちゃんだし。
「ほんか?」
聞き慣れない声がしたと思い、後ろを振り返ると上品な香りの漂う爽やかなイケメンくんがいた。
ヤンキーズのこいつらとは全く別世界の人だな、うん。
「こんにちは皆さん。華のご友人ですか?」
聞いた?ご友人だって。まじで、こいつら少しは見習って欲しい。
見てよ、この爽やかな笑顔。イチコロだよ。落ちないけど。
「せ、千里」
一方、ほのかは引きつった顔で千里と呼んだ爽やかイケメンくんを凝視していた。
「何で、ここにいんのよ」
「何でって、今こっち拠点で動いてるから僕」
「あっそ!じゃっ、さよなら!」
ほのかが吐き捨てるように別れの挨拶をして、立ち去ろうとしたところ腕を掴まれていた。
「ちょっと!触んないでよ!」
拒絶を表すほのか。ちょっとビックリした。
んー、何だか雲行きが怪しいようだ。
「だって、華ってば全然連絡付かないんだもん」
「だもん、とかキモッ!離せ!」
いやいや、キモくはないだろ。
「親に手ぇ回してもらってもほのか来てくんないし」
「あんたのそーゆー卑怯なところが嫌いなの!」
よく分かんないけど華は、爽やか君が嫌いらしい。
「丁度良かった。明日お見合いしよう」
は?
爽やか君の言葉に、さすがの私も付いていけず、爽やか君とほのかの顔を交互に見た。
お見合い?
『はぁあああああ!?』
皆が声を揃えて叫んだ。
うん、叫ぶその気持ちはすごく分かる。分かるけど、うるさいよ。