ヒロイン 完
聖夜
迎えたクリスマス、私は泉さんの家にいた。
「泉さーん、これ運んでくださーい」
「はいはい」
「あ、飲み物は何飲みますかー?」
冷蔵庫を覗きながら聞いてみる。
「んー、シャンパンあるんだけど飲む?」
「アルコールですか?」
冷蔵庫からひょっこりと顔を出し、眉を顰めながら問い掛けると「度数低いよ」ってサラッと返事が返ってきた。
そーゆー問題ですか?
「じゃー、泉さんグラスもよろしくです」
「やった」
未成年にお酒飲まして喜ばないで下さい。
「よしっ!奈緒ちゃん準備かんりょーだよー?」
「はーい、今行きまーす」
泉さんから頂いたスリッパがすっかり足に馴染み、パタパタと音を鳴らしながらキッチンからリビングへと向かった。
「わ、美味しそー」
感嘆してしまうほどキラキラと輝く食卓。
「こーゆー日は逞の奴、役に立つよなー」
うんうん……って思わず頷いちゃったよ。
そうです。クリスマスケーキからチキン、その他もろもろまで全部、逞さん手作り。
ケーキとかヤバイよ。この前作った私のケーキとなんて雲泥の差だね。
「さ、食べようか」
「はい」
お互いのグラスを持ちメリークリスマスと囁きながらグラスを当てると鈴の音のような音が響いた。
「泉さーん、これ運んでくださーい」
「はいはい」
「あ、飲み物は何飲みますかー?」
冷蔵庫を覗きながら聞いてみる。
「んー、シャンパンあるんだけど飲む?」
「アルコールですか?」
冷蔵庫からひょっこりと顔を出し、眉を顰めながら問い掛けると「度数低いよ」ってサラッと返事が返ってきた。
そーゆー問題ですか?
「じゃー、泉さんグラスもよろしくです」
「やった」
未成年にお酒飲まして喜ばないで下さい。
「よしっ!奈緒ちゃん準備かんりょーだよー?」
「はーい、今行きまーす」
泉さんから頂いたスリッパがすっかり足に馴染み、パタパタと音を鳴らしながらキッチンからリビングへと向かった。
「わ、美味しそー」
感嘆してしまうほどキラキラと輝く食卓。
「こーゆー日は逞の奴、役に立つよなー」
うんうん……って思わず頷いちゃったよ。
そうです。クリスマスケーキからチキン、その他もろもろまで全部、逞さん手作り。
ケーキとかヤバイよ。この前作った私のケーキとなんて雲泥の差だね。
「さ、食べようか」
「はい」
お互いのグラスを持ちメリークリスマスと囁きながらグラスを当てると鈴の音のような音が響いた。