ヒロイン 完
「奈緒、ちょー睨まれてるよ」
だろうねー。
「奈緒って、たまーに大胆な行動するよね」
「そ?」
「ね!千夏」
私はチラッと千夏ちゃんに視線を向ける。
「奈緒ちゃん。あんなことしたらイジメられるよ?」
「ターゲットが変わって良かったんじゃない?」
「ちょっ!奈緒っ!」
「あー……ごめん。今の嫉……八つ当たり」
気まずい雰囲気で教室に入ると、どいやらこちらもテンションが低いようだった。
仕方ないな……。
「よし、呼び込みしに行こ。取り敢えず男女ペアで看板とチラシ持ってってー」
「男女ペアなの?」
ほのかは目をキラキラして聞いてきた。
「だって女子だけじゃ危ないんでしょ?」
ニヤリと颯太くんを見ると、また顔を赤く染めてた。
ペアを組んでと言っても、そう簡単に決まらないだろうから適当に割り振って四の五の言わせる前に追い出した。
「奈緒すごい」
ほのかに尊敬の眼差しを浴びせられた。
「何がー?」
「何で分かったの?クラスの恋愛事情。奈緒、興味ないよね?」
「うん、興味ない」
興味ないけど私の趣味人間観察だしね。
せっかくの文化祭だし青春を送ってもらおうじゃないか。
この後いい感じになったペアは皆、奈緒に感謝したとかしないとか……。
さぁ、戦はまだ始まったばかりだ!
だろうねー。
「奈緒って、たまーに大胆な行動するよね」
「そ?」
「ね!千夏」
私はチラッと千夏ちゃんに視線を向ける。
「奈緒ちゃん。あんなことしたらイジメられるよ?」
「ターゲットが変わって良かったんじゃない?」
「ちょっ!奈緒っ!」
「あー……ごめん。今の嫉……八つ当たり」
気まずい雰囲気で教室に入ると、どいやらこちらもテンションが低いようだった。
仕方ないな……。
「よし、呼び込みしに行こ。取り敢えず男女ペアで看板とチラシ持ってってー」
「男女ペアなの?」
ほのかは目をキラキラして聞いてきた。
「だって女子だけじゃ危ないんでしょ?」
ニヤリと颯太くんを見ると、また顔を赤く染めてた。
ペアを組んでと言っても、そう簡単に決まらないだろうから適当に割り振って四の五の言わせる前に追い出した。
「奈緒すごい」
ほのかに尊敬の眼差しを浴びせられた。
「何がー?」
「何で分かったの?クラスの恋愛事情。奈緒、興味ないよね?」
「うん、興味ない」
興味ないけど私の趣味人間観察だしね。
せっかくの文化祭だし青春を送ってもらおうじゃないか。
この後いい感じになったペアは皆、奈緒に感謝したとかしないとか……。
さぁ、戦はまだ始まったばかりだ!