ヒロイン 完
「お、遅くなりました」
「大丈夫だよー………」
泉さんの言葉が詰まった。
私が訳が分からず首を傾げると彼はコーヒーカップを置いてソファーから立ち上がった。
静かに近付いて来る泉さん。
微妙に眉間に皺が寄っているような…。
「泉さん?」
彼の手が私の胸元に延びる。
――――――ドキッ
咄嗟に固く瞼を閉じると、ちょっと拗ねたような声が降ってきた。
「ボタン開けすぎ」
「あ…え………」
自分の胸元を見ると泉さんがボタンを閉めてくれていた。
「い、急いでて…」
「四つも開いてたら丸見えだよ」
私は顔を真っ赤にして俯いた。
「申し訳ないです、またまたお見苦しいものを…」
「だからね、見苦しくわないんだけどね、俺も男の子だからね」
「はい、すみません…」
「奈緒ちゃんって、いつもこうなの?」
「いえ!全然!」
疑わしげな視線を送られてしまった。
ガーーーン
「嘘だよ、コーヒー冷めちゃう」
「はい…」
肩を落とした私の頭を優しく撫でてくれた。
泉さんってSかも…。
「大丈夫だよー………」
泉さんの言葉が詰まった。
私が訳が分からず首を傾げると彼はコーヒーカップを置いてソファーから立ち上がった。
静かに近付いて来る泉さん。
微妙に眉間に皺が寄っているような…。
「泉さん?」
彼の手が私の胸元に延びる。
――――――ドキッ
咄嗟に固く瞼を閉じると、ちょっと拗ねたような声が降ってきた。
「ボタン開けすぎ」
「あ…え………」
自分の胸元を見ると泉さんがボタンを閉めてくれていた。
「い、急いでて…」
「四つも開いてたら丸見えだよ」
私は顔を真っ赤にして俯いた。
「申し訳ないです、またまたお見苦しいものを…」
「だからね、見苦しくわないんだけどね、俺も男の子だからね」
「はい、すみません…」
「奈緒ちゃんって、いつもこうなの?」
「いえ!全然!」
疑わしげな視線を送られてしまった。
ガーーーン
「嘘だよ、コーヒー冷めちゃう」
「はい…」
肩を落とした私の頭を優しく撫でてくれた。
泉さんってSかも…。