ヒロイン 完
静かにコーヒーを啜る私。
右半身が緊張で強張っている。
でも、何故かこの空間が嫌じゃない。
話なんかしなくても落ち着く。
ホッとする。
固くなった心が解れていく感じ。
やばい。
眠くなって来たかも。
目をこすり、もう帰宅しますと言おうとしたら携帯が鳴った。
私じゃない。
隣の泉さんを見ると少し顔をしかめて電話にでた。
「はい…」
何やら機嫌の悪そうな声で会話が続く。
いつもと違う泉さんにちょっと萌えた。
嘘です。
ちょっと怖くなったんです。
「わかったよ」
少し乱暴な口調で電話を切った泉さんは明らかに機嫌を損ねていた。
ど、どこのどいつだ!
天使のような泉さんを悪魔にしたのは!
怖い顔をこっちに向けるのかと思えば彼の顔には笑みが浮かんでいた。
すっごい変わり身!
「ごめんね奈緒ちゃん…ちょっと用事ができたから、もう送るね」
前言撤回。
笑ってるけど笑ってません。
こめかみがピクピクしてます。
漫画だったら、おでこに怒りマークが絶対付いてる。
右半身が緊張で強張っている。
でも、何故かこの空間が嫌じゃない。
話なんかしなくても落ち着く。
ホッとする。
固くなった心が解れていく感じ。
やばい。
眠くなって来たかも。
目をこすり、もう帰宅しますと言おうとしたら携帯が鳴った。
私じゃない。
隣の泉さんを見ると少し顔をしかめて電話にでた。
「はい…」
何やら機嫌の悪そうな声で会話が続く。
いつもと違う泉さんにちょっと萌えた。
嘘です。
ちょっと怖くなったんです。
「わかったよ」
少し乱暴な口調で電話を切った泉さんは明らかに機嫌を損ねていた。
ど、どこのどいつだ!
天使のような泉さんを悪魔にしたのは!
怖い顔をこっちに向けるのかと思えば彼の顔には笑みが浮かんでいた。
すっごい変わり身!
「ごめんね奈緒ちゃん…ちょっと用事ができたから、もう送るね」
前言撤回。
笑ってるけど笑ってません。
こめかみがピクピクしてます。
漫画だったら、おでこに怒りマークが絶対付いてる。