【短】会長のヒミツ
会長は少し顔を上げて言った。
「オレは元の自分に憧れていた。
お前と同じだった。
どうしたらみんなに尊敬される人に
なれるのかって考えていたんだけど
オレってこんな性格だろ?
いつもみんなに嫌われてさ。
それからもう嫌になっちゃってさ。」
「じゃあ
今まで私に襲い掛かったりしたのは・・・・」
「今までの苦しみをぶつけていた。
元の自分を見るとイライラするから
ずっと封印していたってワケ。」
「そうだったんだ・・・・」
裏の会長にはそんな悩みを持っていたなんて。
もう少し早く気づけばよかった。
そうすればこっちにも
痛い目に遭わずに済んだのに。