恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「そうだけど?」



純ちゃんは確かにそういった。
そのあと、あたしの手を急に引っ張る。




「うわっ……」




……本日二度目。




「行くぞ、ちえりっ!!」




彼はそうあたしにいうと、引っ張った手を自分の手と握り
いきなり、走り出して。


私達二人は女の子の目の前(後麻由子様の前までも)を後にしていった。






「……何よぉ、純くん………」





その女の子は恨めしそうに、あたしたちの後ろ姿を見ていたことに関しては、言うまでもない。




**







「はぁっ、はぁ…」



あたしと純ちゃんが走っている。



…てか、あの女の子置いてっていいの?
彼女なんじゃないの?



そんな思考があたしの脳裏にふと浮かぶ。





あたしは、急に純ちゃんの手を握っていた手を離した。



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