恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「……ちえ?」




握っていた手の感触が


握っていた手のぬくもりが




まだ、その手には強く残っていた。





あたしはそんな純ちゃんの温もりに包まれた手を恨めしく感じつつ、ぎゅっと自分の片方の手で強く握った。





「彼女いるのにこんなことしないで!!」




出た声は、走ったせいで荒くなったのか
それとも、焦りでなってしまったのか



とにかく、自分でも驚くぐらいの大きな声。



目の前の純ちゃんも、少し驚いたように目を見開く。




「何で?何でちえりはそう思うの」


純ちゃんはしばらくするとそう言葉を放つ。


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