恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「………だって腕絡んでたから……」


あたしはさっきの事を思い返しながら、そう言う。



「………」


純ちゃんは少し考えるように下に俯く。




そして、純ちゃんは不意にあたしの手を掴んで、にっこり笑った。






「…………じゃあちえ。

腕………組もっか」




え……?



そう思った時が遅かった。


不意にまた、今度は手じゃなくて……


腕が組まれた。




その刹那、あたしは悟る。




あたし……純ちゃんと腕を組んでいるという事実に。




「ちょっ、離して………!!」


事実を悟るとあたしは、その純ちゃんと絡んでいる腕を離そうとした。



でも、その時……




「………ちえは、こうしてれば誰だってカップルに見えるんだよね……?」


「………え」




突然純ちゃんから発っせられた爆弾が、あたしを無口にさせる。
< 12 / 83 >

この作品をシェア

pagetop