恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
しばらく二人は無言のまま歩く。
その沈黙に耐え兼ねたのか、純が声を出す。
「………ちえ、質問良い?」
その声は酷く艶やかだった。
何か企んでいそうな声。
ちえりはいつものように、にっこりと笑って何?と聞く。
「………ちえは、今のままのお子様のままが良い?
それとも………少しは大人っぽくなりたい?」
その質問は………
良く言えば、凄く狡いモノ。
ちえは少し考え始めてやがて、こう言う。
「大人っぽくなってもし自分の大切なモノが無くなるなら
……今のままのお子様で良いよ」
そう言いきったちえりの顔は、何かを決心したような……
そんな顔。