恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜




しばらく二人は無言のまま歩く。



その沈黙に耐え兼ねたのか、純が声を出す。




「………ちえ、質問良い?」




その声は酷く艶やかだった。


何か企んでいそうな声。



ちえりはいつものように、にっこりと笑って何?と聞く。





「………ちえは、今のままのお子様のままが良い?

それとも………少しは大人っぽくなりたい?」




その質問は………


良く言えば、凄く狡いモノ。




ちえは少し考え始めてやがて、こう言う。





「大人っぽくなってもし自分の大切なモノが無くなるなら

……今のままのお子様で良いよ」



そう言いきったちえりの顔は、何かを決心したような……
そんな顔。
< 15 / 83 >

この作品をシェア

pagetop