恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「だから僕は、ちえりにキスはしないよ」
そう言って、にっこり笑う僕。
例え今は
解らなくても。
その気持ちが少しでも、ちえに伝わるのなら。
今の僕には、とてつもなく嬉しいんだ。
「………そっか」
そうそっけなく言う彼女の頬から、自分の手を離した。
「………帰ろっ、ちえ」
そして離した手を、また手へと繋ぎ。
夕暮れの空の下
二人は、ゆっくりと自分の家の帰途へと向かっていった。