恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「うーん……?」



ひとつ、またひとつと首を捻る少年。



艶やかな黒髪が少しだけ揺れる。




「……ふーん」



そう言って本の内容を吸収。



パタン、と分厚い本が閉じる音がする。




「今日はここまでにしよ」



そう言って、静かにベッドを下りる。



その刹那、下から大きい声が。



「純ー?ご飯よぉー!!」



どうやら、声の主は母らしい。



純は……はいと踵を返し、夕飯を食べる為、部屋から出て

階段を下にかけて行った。
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