恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「ちーえーり……」



ひぃ!?



背後からあの声が聞こえる。


あたしは硬直することしか頭になかった。



が、急に先輩があたしのことを腕に寄せつけた。


………え?



今のあたしの顔は目が点になっているだろう。




「あ、麻由子ちゃん……だっけ?」



先輩の調度良い声があたしの耳をかすめる。




「え…、松島……先輩?」



麻由子様も、目が点になっている。


先輩はそんな麻由子の様子を気にもせずに、言葉を続ける。





「ちえりちゃん、借りても良いかな?」
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