恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「ま、マジ?」


「だーかーらっ、マジだって言ってるでしょ」



たじたじ目を麻由子様の方に向けてみても、当の本人はそんな視線にもそっちのけ。


なんか……悲しすぎませんか?



「麻由子ぉ……、秘密にしなくてもさ……」

「いや、話そうとしたんだけど。」


……はい?



「あんた、自分のことで手がいっぱいでしょ。
そんな状態でこんな無神経なこと言えないわ」



私の顔がぽかーんとしていたからか、麻由子様がきちんと説明をしてくれた。
そして少しの時間が流れたせいか、麻由子様が顔を少しほてらせてにっこりと笑っている。



「……そう、だったんだ」


私は、なにやっていたんだろう。


「麻由子」


再び、目の前にいる彼女の名前を呼ぶ。
麻由子はなあに?、とそんな表情で私の方を見る。


「何かあったらさ、私に言ってね!
こんな馬鹿だけど力になるくらいならなれ……「馬鹿」




声が重なった方を見ると、麻由子様が今にも泣きそうな顔をしていて。
私はどうしたらいいのかわからなくなって言葉を探そうとした。



「馬鹿ちえり……っ」

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