恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「怖そうな顔立ち?冗談は止してよ?」



にこにこと有無を言わさない威圧感。
何がそこまでさせたのか−−−あたしのせいなのかな?



「…冗談じゃないよ?お姉ちゃん怖いってよく言われるし」



真面目な顔で言う。
純ちゃんはそうか、と黙りこんでしまった。



「……純ちゃん…?」



一分くらいか、それ以上か未満かよく分からないけれど、
それくらい長く感じてしまう程、何も言わずただその体勢が続いてしまっている。


痺れを切らしたあたしは、純ちゃんに問いかけた。




「……ちえねえちゃん、暇だからどっか行こうよ」


「どっか行きたいの?」


「うん、俺一人じゃ寂しいから一緒に来てくれると嬉しい」



すると、それを感じとったのかどっかに行こう、と提案してくれた。


……花のお礼もあるし。
遊ぶくらいなら良いかな。



やけに素直だったのは気になったけれど、
あえてそれは考えないようにする。
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