恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
「わ、分かった!プリン買うから、怒らないで?」
「……別に怒ってねーしっ!」
あたしはなんとか純ちゃんを宥めようとしたが、
純ちゃんはそんなあたしの様子を悟ったのか何なのか、
更にプイッとそっぽを向いてすねてしまった。
失敗、したなぁ……
折角純ちゃんにも、
たまには喜ばしてもいいかなって思って聞いたんだけど、
こうなっちゃうだなんて。
あたしが内心後悔し始めている中、
純ちゃんはあたしを見て申し訳なさそうな声を出して言う。
「ごめん、ちえ。
ついカッとなってさ……毎回プリン好きって言うと周りに笑われて、そんでつい」
……なんだ、可愛いとこあんじゃん。
あたしは純ちゃんが肩をしょげている子どもの感じに見えて、
くすりと笑ってしまった。