恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
……もう、あまりの突然の出来事で息をすることすら忘れてしまう。
「何、この女ぁ」
言葉を探していると、純ちゃんの腕を絡ませている女の子があたしを指す。
「えぇーと……」
あぁ、最悪だ。
そう思った時だった。
「……ちえは、俺の姉貴だよ!
ね?ちえねぇちゃん」
そう君が笑って言ってくれた。
「……え?あ、うん」
今度はあまりにも、驚きすぎたらしい。
でも、純ちゃんの……『お姉ちゃん』か。
なんかわかるよーな、わかんないよーな?
「そっかぁ。……ホントに?」
あたしが首を捻った時に、女の子があたしたちを交互に見た。
そしてふぅんと納得したように、あたしから目を逸らし、純ちゃんの方を見る。
その顔は、女の子のトロン…とした顔で。
その切り替えの速さに、思わず苦笑いをしそうになる。