桜の花びら舞う頃に
第18話『素直にI'm Sorry』
警察署での事情聴取が終わった4人は、署内の廊下を歩いていた。
「でも、良かったね~」
「今回は、おとがめなしでしょ?」
2人の言う通り、今回は相手が武器を持っていたことで正当防衛と判断され解放された。
「もうやるなよ! と、釘は刺されたけどね」
そう言って、悠希は笑った。
「タイガーはあれだけ暴れたんだ。何日間か出て来られないだろうな」
玲司は歩きながら言う。
麻紀は一歩先に出ると、3人を振り返る。
「当然よ! だいたい、あのエリカって子が……」
「あ……麻紀ちゃん」
身振り手振り話そうとした麻紀を、さくらが制した。
「何よ~?」
言葉をさえぎられた麻紀は、3人の視線の先を振り返った。
視線の先には、通路の壁際に置かれた長椅子がある。
そして、そこにはエリカが座っていた。
うつむくその姿は、どことなく疲れた感じがする。
「エリカ……!」
玲司の声に、エリカはビクッと身体を震わせて顔を上げた。
「れ……玲司」
「エリカ、お前っ!!」
玲司は、勢いよくエリカに詰め寄った。
「タイガーをけしかけたら、どうなるかくらいわかるだろっ!!」
「あ……アタシ……」
玲司の激しい勢いに、エリカは怯えた表情を見せる。
今のエリカは、フレアの時とはまるで別人のようだ。
「今回は誰も怪我人が出なかったから良いものの……」
「……悠希くんが怪我してるじゃん」
頬を膨らますさくらに、苦笑いを返す悠希。
「でも、良かったね~」
「今回は、おとがめなしでしょ?」
2人の言う通り、今回は相手が武器を持っていたことで正当防衛と判断され解放された。
「もうやるなよ! と、釘は刺されたけどね」
そう言って、悠希は笑った。
「タイガーはあれだけ暴れたんだ。何日間か出て来られないだろうな」
玲司は歩きながら言う。
麻紀は一歩先に出ると、3人を振り返る。
「当然よ! だいたい、あのエリカって子が……」
「あ……麻紀ちゃん」
身振り手振り話そうとした麻紀を、さくらが制した。
「何よ~?」
言葉をさえぎられた麻紀は、3人の視線の先を振り返った。
視線の先には、通路の壁際に置かれた長椅子がある。
そして、そこにはエリカが座っていた。
うつむくその姿は、どことなく疲れた感じがする。
「エリカ……!」
玲司の声に、エリカはビクッと身体を震わせて顔を上げた。
「れ……玲司」
「エリカ、お前っ!!」
玲司は、勢いよくエリカに詰め寄った。
「タイガーをけしかけたら、どうなるかくらいわかるだろっ!!」
「あ……アタシ……」
玲司の激しい勢いに、エリカは怯えた表情を見せる。
今のエリカは、フレアの時とはまるで別人のようだ。
「今回は誰も怪我人が出なかったから良いものの……」
「……悠希くんが怪我してるじゃん」
頬を膨らますさくらに、苦笑いを返す悠希。