桜の花びら舞う頃に
「……良かったら、さくらちゃんも……一緒にどう?」


「ええ、喜んで!」




食卓に用意されたカレー。

それらは全て綺麗に食べ尽くされていた。

満腹になった拓海は、悠希の隣りで安らかな寝息を立てている。



「しかし……さくらちゃんの料理は美味いなぁ!」



悠希の明るい声が響く。



「本当? じゃあ、毎日作りに来ちゃうよ?」



さくらも笑顔で答える。

その笑顔にゴクリと生唾を飲み込む悠希。



「さくらちゃん……俺たちの為に、毎日料理を作ってくれないか?」



真剣な眼差しでさくらを見つめる悠希。

さくらも真っ直ぐ見つめ返してくる。



「嬉しい……実は……私も……」



途切れ途切れに、少し恥ずかしそうに答えるさくら。

悠希の気持ちは一気に燃え上がる。



「じゃ、じゃあ……」



さくらを抱きしめる悠希。



2人は見つめ合う。



そして、熱い口づけを……








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