桜の花びら舞う頃に
そして━━━






「……ぷっ」


「くすくすくす……」


「あははははっ」



思わず、笑い出す2人がいた。



「ありがとう……」


「え?」


「悠希くんは、あたしを助けてくれたんだよね」



そう言って、さくらは悠希を見つめた。



「だから……ありがとう」



微笑みを見せるさくら。

その頬は、まだ少し赤い。


「いや……無事で良かったよ」


そんなさくらに、悠希は少し照れたように言った。








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