桜の花びら舞う頃に
第31話『好き』
「なんなのよ、もーっ!!」
怒りを隠そうともしない、さくらの声。
「ま、まぁ、落ち着いて……」
「これが落ち着いていられますかっ!」
さくらは、玲司が手にしていたグラスを奪うように取ると、中身を一気に飲み干した。
「あのエリカもそうだけど……香澄っていう先輩も先輩よっ!」
興奮冷めやらぬさくら。
「あんまり人の家で騒がないでよ。隣り近所に迷惑じゃない」
キッチンから、料理を終えた麻紀が姿を現す。
その手には、少し大きめの皿を持っている。
そこには、皆でつまめるようにと軽食が盛り付けてあった。
怒りを隠そうともしない、さくらの声。
「ま、まぁ、落ち着いて……」
「これが落ち着いていられますかっ!」
さくらは、玲司が手にしていたグラスを奪うように取ると、中身を一気に飲み干した。
「あのエリカもそうだけど……香澄っていう先輩も先輩よっ!」
興奮冷めやらぬさくら。
「あんまり人の家で騒がないでよ。隣り近所に迷惑じゃない」
キッチンから、料理を終えた麻紀が姿を現す。
その手には、少し大きめの皿を持っている。
そこには、皆でつまめるようにと軽食が盛り付けてあった。