桜の花びら舞う頃に
また、あわただしい月曜の朝がやってきた。



悠希と拓海は朝食を取り、支度を済ませると、



「行ってきまーす!」



パーンと、乾いた音を立て、ハイタッチを交わして家を後にした。



朝の通勤。



渋滞する場所。



すれ違う車。



何もかもが、いつも通り。



昨日のことが、まるで夢だったのではないかと思うほど、いつもの月曜の朝だった。






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