桜の花びら舞う頃に
それから5分後。



「お待たせしました」



遊園地のパンフレットを眺めていた5人の前に、調理服に身を包んだ1人の男が現れた。



「若林さん!」



麻紀は、笑顔で顔を上げた。






しかし━━━






その笑顔は、不意に凍り付いた。




「あ……ごめんなさい」




そこに現れた男。






それは






さくらと麻紀が知っている、ケレスの店長の若林ではなかったのだ。










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