桜の花びら舞う頃に
今日のこの時、この気持ちを……


いつまでも忘れないでいられたら……


どんなに素敵なことだろう……






2人を見つめ、さくらは強く思った。






その時……






「……ねぇ」



不意に、麻紀が声を上げた。



「せっかくだからさ……みんなで写真撮らない?」



さくらの想いを悟ったかのように、麻紀はバッグからデジタルカメラを取り出した。


「おっ! 麻紀、さすがだね!」


玲司が手を叩いて賛同する。

誰一人として反対する者はいない。

どうやら、想いは皆一緒のようだ。








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