桜の花びら舞う頃に
「あはは、お前たちは本当に仲良しだな……って、あれ?」



異変に気付く玲司。



「……ん~、あれれ?」



拓海も、気が付いたようだ。

2人は、顔を見合わせて叫ぶ。



「パパが……」

「悠希が……」




「「いないっ!!」」




その瞬間、ヒマワリが小屋の外に向かって激しく吠えだした。



ヒマワリが吠える方向に目を凝らす2人。


激しい雨の水煙の中に浮かぶ人影。






それは……






「パパ!?」


「あのバカ……!」







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