桜の花びら舞う頃に
第47話『告白』
洋風居酒屋フレア。
料理が美味いことで有名なこの店。
その味は幅広い客層に支持されており、持ち帰り用の弁当まで販売されるくらいだ。
しかし、フレアの特徴はそれだけではない。
客に、様々なパフォーマンスを見せてくれることでも有名だった。
シェーカーやボトルを空中に投げてカクテルを作る、フレア・バーテンディング。
そして、フレイムというカクテルを注文した時に見せる、口から炎を吹くパフォーマンス。
その炎のアートを見た客は、みな口々にこう言う。
「わあっ、すごーい!!」
炎を吹く店長の二本木を見て、テーブル席の女性客が声を上げた。
「ホント、凄いんだねー!」
可愛らしい雰囲気の小柄な女性は、手を叩いて喜ぶ。
「そっか、さくらは見たことなかったんだっけ」
相対するのはスタイルの良い、綺麗系の女性。
「うん。前に来た時は、エリカ騒動で、それどころじゃなかったから」
さくらと麻紀だ。
「そっか~。私は、これで5回目くらいかな」
麻紀は言う。
「ここは、玲司のお気に入りの店だからね」
笑いながら、フレイムを一気に飲み干した。
「それにしても、久しぶりね。麻紀ちゃんと2人でお酒飲むの……」
「そういえば……そうね」
「麻紀ちゃんち以来だから……」
「約……半年ぶりかな」
2人とも、懐かしそうに目を細める。
あの時、本当は玲司もその場にいたのだが、彼は気を利かせて席を外してくれたのだ。
そのおかげで、さくらは麻紀と深い話ができたのだった。
料理が美味いことで有名なこの店。
その味は幅広い客層に支持されており、持ち帰り用の弁当まで販売されるくらいだ。
しかし、フレアの特徴はそれだけではない。
客に、様々なパフォーマンスを見せてくれることでも有名だった。
シェーカーやボトルを空中に投げてカクテルを作る、フレア・バーテンディング。
そして、フレイムというカクテルを注文した時に見せる、口から炎を吹くパフォーマンス。
その炎のアートを見た客は、みな口々にこう言う。
「わあっ、すごーい!!」
炎を吹く店長の二本木を見て、テーブル席の女性客が声を上げた。
「ホント、凄いんだねー!」
可愛らしい雰囲気の小柄な女性は、手を叩いて喜ぶ。
「そっか、さくらは見たことなかったんだっけ」
相対するのはスタイルの良い、綺麗系の女性。
「うん。前に来た時は、エリカ騒動で、それどころじゃなかったから」
さくらと麻紀だ。
「そっか~。私は、これで5回目くらいかな」
麻紀は言う。
「ここは、玲司のお気に入りの店だからね」
笑いながら、フレイムを一気に飲み干した。
「それにしても、久しぶりね。麻紀ちゃんと2人でお酒飲むの……」
「そういえば……そうね」
「麻紀ちゃんち以来だから……」
「約……半年ぶりかな」
2人とも、懐かしそうに目を細める。
あの時、本当は玲司もその場にいたのだが、彼は気を利かせて席を外してくれたのだ。
そのおかげで、さくらは麻紀と深い話ができたのだった。