桜の花びら舞う頃に
そして、2学期の終業式がやってきた。


無事に終業式を終えたさくらは、職員室の自分の席に着いていた。


2学期が終わり、少々リラックスしたような他の教師たちとは違い、その表情は険しいものだった。




(校長先生に……言わなくちゃ……)




机の引き出しを開け、封筒を取り出すさくら。







そのとき━━━






「綾瀬先生……」





職員室に現れた校長は、さくらの肩をそっと叩くと、険しい表情を浮かべて職員室から出て行った。


さくらは封筒を握り締める。


そして、校長室に向かって歩き出した。







辞職願い







そう書かれた封筒を持って……











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