−*初カレ*−
『分かった!!りっちゃんも水族館行きたかったんだね?』
「は?」
『でもゴメンネ?優哉くんとの初デートだったから2人で行きたかったの。』
「……。」
李苑は姫華の鈍感さに呆れたように溜め息を零した。
『りっちゃん、お土産いらないの?』
姫華は眉を下げ、寝転んでいる李苑を見た。
「……いる。」
『じゃあ、はいっ』
姫華はお土産を李苑に押し付けた。
李苑は袋からお菓子の缶を取り出すと、姫華に渡した。
『?』
「食べさせて。」
『?なんで?』
「……しらねぇッ///」
李苑は自分の発言に羞恥を感じ、布団の中に隠れるように潜った。
途端にクスクスと笑い声が聞こえた。
布団から顔を少しだけ出して覗くと今にも爆笑しそうな姫華がいた。
「……なんだよ。」
『甘えたいんでしょ?』
「は?」
『甘えたいなら言ってくれれば言いのに。姉弟なんだから。』
フフッと笑う姫華は缶の中からクッキーを取り出すと李苑の口元に持っていった。
「は?」
『でもゴメンネ?優哉くんとの初デートだったから2人で行きたかったの。』
「……。」
李苑は姫華の鈍感さに呆れたように溜め息を零した。
『りっちゃん、お土産いらないの?』
姫華は眉を下げ、寝転んでいる李苑を見た。
「……いる。」
『じゃあ、はいっ』
姫華はお土産を李苑に押し付けた。
李苑は袋からお菓子の缶を取り出すと、姫華に渡した。
『?』
「食べさせて。」
『?なんで?』
「……しらねぇッ///」
李苑は自分の発言に羞恥を感じ、布団の中に隠れるように潜った。
途端にクスクスと笑い声が聞こえた。
布団から顔を少しだけ出して覗くと今にも爆笑しそうな姫華がいた。
「……なんだよ。」
『甘えたいんでしょ?』
「は?」
『甘えたいなら言ってくれれば言いのに。姉弟なんだから。』
フフッと笑う姫華は缶の中からクッキーを取り出すと李苑の口元に持っていった。