−*初カレ*−
『はい、あーん。』


「……。」


パクッ


『どう?』


「……美味い。」


『良かった♪』




その後もいくつか姫華に食べさせてもらい、李苑は恥ずかしいのかプイッと余所を向いてしまった。




だけど耳はリンゴのように赤くなっていて、私はまたクスッと李苑に聞こえない程度に微笑した。




私は李苑の頭を撫でなでしてから李苑の部屋を後にした。






りっちゃんに言うと怒られるけど、やっぱりりっちゃんは可愛い。




ムスッとしたり照れたり忙しくて、ちょっとツンデレなところが可愛いんだよね。




でも私の事いつも危険から守ってくれる優しくて、カッコイイ、大事な義弟だよ。




いつもありがとう。






――――…
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