−*初カレ*−
私は帰宅してからリビングでソファに座って、テレビを見ながら寛いでいた。




キッチンではお義母さんが料理している。




だんだんと良い匂いが漂ってきた。






ピンポーン♪




「姫華ちゃん、出てきて〜。」


『はーい。』


私はインターホンを取った。




『どちらさまですか?』


《俺。》


『咲ちゃん?』


《おう。》


『今開けるから待ってて。』




私は玄関へ行き、ドアを開けた。




―ガチャ


『どうしたの?』


「家に誰もいなくて、腹減って死ぬ。」


『……。』


私は溜め息をついた。




「早く入れてくれ。」


『はいはい。』


姫華は咲人を中に入れ、スリッパを用意した。
< 114 / 269 >

この作品をシェア

pagetop