−*初カレ*−
「サンキュ。」


『どういたしまして。』




私達はリビングへ行き、咲人は鞄を下ろした。




「あら、咲人くんいらっしゃい。」


「おばさん、こんにちは。」


「今日はどうしたの?」


「いや〜実は…。」


咲人は口をくぐもらせた。




「両親が旅行に行ってしまって、俺一人なんスよ…。


俺料理できないから姫ん家に世話になろうと…すみません…。」


「あら〜別に良いわよ〜。咲人くんは家族同然だもの。今日は泊まっていきなさい。」


『え?』


「お世話になります。」


『は?』


「どうしたの?姫華ちゃん。」


お義母さんは頭を傾げ、姫華を見ている。




『咲ちゃん泊まるの?』


「よろしく。」


咲人は姫華の頭にポンと手を乗っけた。
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