−*初カレ*−
「今日はしょうがねぇーから明日は来いよ。」


『うん。』

ボソッ
「チッ…岡野が彼氏かよ…。」


『なんか言った?』




なんか舌打ちが聞こえたような?




まさかね。




「いいや。何も言ってねーよ。」


『??』




眉間に皺寄ってる…。




なんかずっと不機嫌だけどどうしたのかな??




「姫華ー!帰ろ〜。」


『あっ、うん!今行くー!!』


私は優哉に返事をし鞄を取りに行った。




『じゃあ宏ちゃん、また明日ね。』


「……おう。」




私は宏介に笑顔で手を振り、教室を後にした。




宏介は姫華の隣に並ぶ岡野の後ろ姿を、無意識に睨みつけていた。
< 130 / 269 >

この作品をシェア

pagetop