−*初カレ*−
カレーの後だからか、酸味と甘味が効いていて凄く美味しい。






『ごちそうさまでした。』


「お粗末さまでした♪」


「そろそろ帰るだろ?」




時計を見てみると20時を過ぎていた。




「送ってくよ。」


『えっ、悪いからいいよ。』


私は手を横に振って拒否した。




「姫華ちゃん、夜遅くの女の子一人歩きは危ないわよ?優哉に送らせて?」


『……はい。』


ひぃちゃんに言われ、私は渋々頷いた。




私は鞄を持って玄関へ行った。




「気をつけて帰るのよ?」


『はい。』


「またいつでも来なさい。」


『ありがとうございます。』


私は優哉のご両親に笑顔で頭を下げた。


「おねえちゃん、もぅかえっちゃうの〜?」


『うん。また来るね?』


「うん!!」


私は奏哉の頭を撫でた。
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