−*初カレ*−
「おねえちゃんッ、ぼくのお嫁さんになって!!」


『「え゙?」』


姫華と優哉の声が重なった。




「あらあら、うふふ♪」


ひぃちゃんは手を口にあてて微笑んでいる。




「ぼく、おおきくなったら姫華おねえちゃんとけっこんするっ」


『「……。」』


ニコニコ


『「……。」』


ニコニコ


『可愛いっ』


ギューーッ


私は奏哉くんの可愛さに我慢できなくなり、つい抱きしめてしまった。




「えへへ♪」


「…ムスッ」


「うふふ♪」


「;;」




奏哉と母はニコニコ
優哉は拗ねて
父は冷や汗をかいていた。




私は奏哉くんから離れ、最後に頭を撫でてあげた。




『お姉ちゃんね、優哉お兄ちゃんの彼女なの。だから結婚は出来ないけど、また奏哉くんに会いに来るからね。』


姫華はニコッと奏哉に笑いかけた。




優哉は姫華の言葉に目を見開いて吃驚していた。
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