−*初カレ*−
『ん〜とね〜、優しくて、思いやりがあって、ちょっと照れやかな…。
あっ、あとスポーツしている時とかカッコイイよ!!』




そんな…嬉しそうに…違う男の事なんか考えんなよ…。




もうすぐ頂上だ。




ゆっくり、ゆっくり、上へ上がっていく……




俺は頂上に着いたと同時に姫に……キスをした。




優しく…包み込むような…




ゆっくりと唇を離し、姫の頬に手を添えた。




「好きだ……。」




姫の黒い大きな瞳を真っすぐ見て、溢れる想いを伝えた。




「俺はお前を姉貴だと思ってない…。」




ずっと…一人の女として見てきた…。




「俺はずっと…ずっと…姫のことが好きだったんだ……。」




ずっと…




姫を見ていた…
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