−*初カレ*−
「……………いや…いい。」
優哉は掌を私に向け、私に背を向けた。
優哉の元に、さっき教室の外にいた女の子が小走りでやってきた。
あ…また…
「岡野くん!お水飲む?」
女の子は顔を赤らめながら優哉にお水を渡していた。
優哉は女の子から貰った飲み物を飲んで、体育館を出ていった。
行き場のないタオルを持ったまま佇む姫華。
優哉君…もしかして…私の事避けてる……?
しかも、私のタオルは受け取らなかったのに、他の子から貰った飲み物は貰っていた……。
なんだか…
嫌だな……。
姫華の方を一度も見ずに去っていった優哉の後ろ姿を姫華はずっと見つめていた。
そして姫華のその姿を咲人が見ていた。
同じく幸江も。
幸江はため息を吐くと、姫華の元へ行った。
「さっ、次は現国よ。早く着替えに行きましょ。」
『…………うん。』
私は幸江に促されるまま体育館を出た。
優哉に渡すはずだったタオルをキュッと握りしめて。
優哉は掌を私に向け、私に背を向けた。
優哉の元に、さっき教室の外にいた女の子が小走りでやってきた。
あ…また…
「岡野くん!お水飲む?」
女の子は顔を赤らめながら優哉にお水を渡していた。
優哉は女の子から貰った飲み物を飲んで、体育館を出ていった。
行き場のないタオルを持ったまま佇む姫華。
優哉君…もしかして…私の事避けてる……?
しかも、私のタオルは受け取らなかったのに、他の子から貰った飲み物は貰っていた……。
なんだか…
嫌だな……。
姫華の方を一度も見ずに去っていった優哉の後ろ姿を姫華はずっと見つめていた。
そして姫華のその姿を咲人が見ていた。
同じく幸江も。
幸江はため息を吐くと、姫華の元へ行った。
「さっ、次は現国よ。早く着替えに行きましょ。」
『…………うん。』
私は幸江に促されるまま体育館を出た。
優哉に渡すはずだったタオルをキュッと握りしめて。