−*初カレ*−
放課後


『はぁー…。』


「……。」


『はぁー…。』


「……。」


『は「うっせーよ!!!!」


宏ちゃんがキレた。




「さっきから隣で溜め息ばっかついてんじゃねーよ。」


宏介はフンッと鼻息を荒くし、作業を再開した。




時間が過ぎていく中、手の止まっている姫華。




頭の中は今日あったこと。




「ハァー…チッ」


宏介は深く溜め息を吐き、舌打ちしてからペンを置いた。




長い足を組み、タバコに火をつけた。




タバコを十分に味わい、口から煙りを吐き出すと、言葉を発した。




「悩み事か?」


『……。』


「彼氏か?」


ビクッ


私は言葉に反応してしまった。




「何があった?」


『……分かんない。』


「ハァ?」




だって分かんないんだもん…。




私、優哉くんになにかしたかな?
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