−*初カレ*−
俺より長い付き合いで、強い絆で繋がっている。




俺みたいに1年前から姫華を見てきたわけじゃない。




十何年も相馬は姫華を見てきている。




その瞳は優しくて、愛しい人を見る目。




分かってる。




相馬の方が姫華の事をなんでも知ってるって事くらい。




姫華にとって2人は特別だって事くらい…知ってる…。




そういえば姫華は俺の事どう想っているんだろう……。




自然に付き合いだして…まだ少ししか経ってない。




姫華の気持ちが知りたい…。




だけど…なにかが壊れる気がして、俺を足止めさせる。




見ているだけで…何もできない無力な俺。




姫華の彼氏でも…




“特別”にはなれないのかな……。








お昼休み


俺は同じクラスの女の子に呼ばれていた。




姫華からお昼を誘われ、初めて断ってしまった。




また顔を背けてしまった…。
< 178 / 269 >

この作品をシェア

pagetop