−*初カレ*−
姫華を見ると相馬の存在を思い出してしまうから……。






俺は女の子に呼ばれて付いていくと、空き教室に入った。




誰もいなくて、静寂に包まれる。




「岡野くんっ」


女の子は手をモジモジさせながら俺を見た。




「好きですっ、付き合ってください!!」


「……。」


なんとなく予想していたけれど、告白だったとわな…。




「ごめん……俺、彼女いるから…。」


「そ、そうですよね…。」


「……。」


「彼女って姫華ちゃんですよね?」


「あぁ…。」


「姫華ちゃんなら納得です!」


女の子は涙を堪えながらニコッと笑った。




「あのっ……。」


「なに?」


「私と友達になってくださいッ!!」


「え?」
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