−*初カレ*−
レインは最初は威嚇していたけれど、今じゃかなり懐いてくれている。




嬉しい限りだ。




「っていうかあんた男なのに小さいわね。」




陽奈都の身長は156cm。
姫華よりは大きいが幸江よりは小さい。




「デカ女に言われたくない。」


「なんですって!?」


「事実だろ?」


「チビのくせに!!」


「胸無いくせに。」


「なッ!あるわよ少しは!!」


「どうせAカップだろ?」


「ムキーーッ」




んー

この2人は案外良いコンビかもしれない。




陽奈都くん、さっちゃんに言い返してるけど楽しそう。




「姫華助けて〜」


『え?』




陽奈都くんが私の背中にくっついた。




「こらっ陽奈都ーッ」


「あっかんべー」


陽奈都は笑いながら舌を出した。




明るくて、無邪気な笑顔。




本物の笑顔をやっと見ることが出来た。




陽奈都くんのお母さんにも見せてあげたい。




多分、こんな綺麗な笑顔を見たことが無いと思うから。




私達はお昼休みが終わるまで、保健室で騒いでいた。
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