−*初カレ*−
《只今からお昼休憩に入ります。》




「姫華ーッ、一緒に食べよう♪」


陽奈都くんがお弁当を持って、走ってきた。




『うんッ』




姫華と幸江と優哉と陽奈都の4人で、円を作るように椅子に座り、お弁当を広げた。




お昼休みはクラス内で食べなくてはいけない為、咲人と秀樹は2組で食べている。




お弁当は学校から配られた物なので皆同じ、トンカツ弁当だ。




沢山食べて午後の部に備えよう。




姫華は小さな口の中に、大きなトンカツを口いっぱいに入れた。




勝利祈願にはやっぱりトンカツだよね。うん。




《あと5分でお昼休憩は終わりです。台風の目に出場する方は入場門にお集まり下さい。》




「姫華行こッ」


『待ってッ!お茶飲ませてッ』


私はペットボトルのフタを取り、お茶をグビッと飲むと、幸江に引きずられるまま入場門へ行った。








『あっ、咲ちゃん。』


「おっ、姫も出場するのか?」


『うんっ、白組には負けないんだからね〜』


私はファイティングポーズをした。




「まぁ、私がいるからには絶対勝利間違いなしね。」


幸江は腕組みながら咲人を上から目線で見た。




「はっ、どうだか。」


「ふんっ」


「はんっ」


バチバチッ


『2人共〜(汗』






2人が言い争っている間に私達の番がやってきた。
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