−*初カレ*−
《ヨーーイ……パンッ》
幸江がお題の入った箱目掛けて走った。
私は両手を組みながら祈った。
幸江は箱の中に手をツッコミ、一枚の紙を取り出した。
紙を広げ、内容を確認すると……幸江の顔が一気に青ざめた。
な、何が当たったの?
幸江は顔を右往左往に向けたり、顔の色が赤くなったり青くなったり、ぐるぐると回ったりしている。
大丈夫かなぁ?
幸江はピタッと動きを止めると、意を決し2組の方へ走った。
「秀樹ッ…」
「幸江?」
「一緒にきききき来てッ」
「??」
幸江は吃りながら、秀樹の腕を掴むと、一気にゴールまで走った。
ゴールを過ぎ、幸江は秀樹を連れて審判の所へ行った。
《紙を見せてください。》
「…………はい。」
幸江は躊躇いながらも紙を渡した。
審判はマイクを口に近付けた。
《お題は“好きな人”です!!》
審判の言葉に幸江の顔は真っ赤。
耐え切れなくて下を向いてしまった。
そして秀樹はお題と幸江が自分を連れてきた事について吃驚していた。
「幸江……俺のこと……好きなのか?」
秀樹の言葉に幸江は俯いたまま目をギュッと瞑り、小さく頷いた。
幸江がお題の入った箱目掛けて走った。
私は両手を組みながら祈った。
幸江は箱の中に手をツッコミ、一枚の紙を取り出した。
紙を広げ、内容を確認すると……幸江の顔が一気に青ざめた。
な、何が当たったの?
幸江は顔を右往左往に向けたり、顔の色が赤くなったり青くなったり、ぐるぐると回ったりしている。
大丈夫かなぁ?
幸江はピタッと動きを止めると、意を決し2組の方へ走った。
「秀樹ッ…」
「幸江?」
「一緒にきききき来てッ」
「??」
幸江は吃りながら、秀樹の腕を掴むと、一気にゴールまで走った。
ゴールを過ぎ、幸江は秀樹を連れて審判の所へ行った。
《紙を見せてください。》
「…………はい。」
幸江は躊躇いながらも紙を渡した。
審判はマイクを口に近付けた。
《お題は“好きな人”です!!》
審判の言葉に幸江の顔は真っ赤。
耐え切れなくて下を向いてしまった。
そして秀樹はお題と幸江が自分を連れてきた事について吃驚していた。
「幸江……俺のこと……好きなのか?」
秀樹の言葉に幸江は俯いたまま目をギュッと瞑り、小さく頷いた。