−*初カレ*−
「まだ2人をつけるのか?」


『うーん…。』




チラッと幸江達を見ると、幸江が秀樹にポテトを食べさせていた。




2人共満面の笑顔。




ラブラブだ。




「せっかくの休みなんだから、どっか行こうぜ。」


『うーん…そうだね。もう少し見ていたかったけど……十分さっちゃんの幸せな顔を見ることが出来たし。』


「じゃあ行こうか。」


『うん。』




私達は片付けを済ませ、ファーストフード店を後にした。




帽子と眼鏡をはずし、髪型を整えた。




咲人もサングラスを外し、Tシャツにかけた。




すぐ近くのゲームセンターへ入ると、目についた物があった。




バンッ




『コレ!!』




私はクレーンゲームにへばり付いた。




視線の先にあるのはこの世に限定100個しかない“居眠り猫ちゃん”のぬいぐるみ。




『なんでこんなところにあるの!?』


お店でも中々売ってないのに……。




私は猫グッズを集めるのが趣味で、自分の部屋には猫のぬいぐるみが沢山ある。




私はどうしても“居眠り猫ちゃん”が欲しい。
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