−*初カレ*−
私はお金を入れ、アームを操作した。




『ここら辺かな…。』


私はボタンを押した。




『あっ……あぁ〜……。』


アームはぬいぐるみを掴んだが、上げた時に滑り落ちた。




私はガクリと項垂れていると




「どいて。」


『咲ちゃん?』




咲人はクレーンゲームにお金を入れるとアームを操作した。




アームはぬいぐるみを掴むとそのまま落とし穴に入った。




『うそ……。』


「はい。」




咲人が姫華にぬいぐるみを渡した。




『え…?』


「やる。」




私は咲ちゃんから貰った“居眠り猫ちゃん”を見た。




「欲しかったんだろ?」


『咲ちゃん……。』


私は歓喜に溢れ、咲人に抱き着いた。




『咲ちゃんッ、ありがとう!!』




咲人は姫華の頭を撫で、柔らかく微笑んだ。




その後いろんなゲームを楽しんだり、プリクラを撮ったりした。




「次どこ行く?」


『私カラオケ行きたい!!』


「えぇー、姫オンチじゃん。」


『す、少しは上手くなったもん……。』


「じゃあしょうがないから俺が聞いてやるよ。」




咲人は姫華の頭をクシャッと撫で、手を掴んだ。
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