−*初カレ*−
カラオケに付き、部屋へ案内された。




飲み物を注文し、カラオケの機械に曲を入れ、立ち上がった。




『姫華ッ歌います!!』




ジャーーン




『会いたかった〜会いたかった〜会いたかった〜Yes!!』




某有名アイドルの歌。




踊りながら歌う姫華。




♪〜♪〜




〜♪〜♪




歌い終わると、ふぅと息を吐きだし、椅子に座った。




「やっぱ下手。」


『ゔっ…。』


私は一生懸命歌っているつもりなのだが、音がかなり外れているらしい。




「俺の美声を聞いてみろ。」


咲人は自信満々に言い切ると、曲を入れてマイクを持った。




「Carry On 全て〜 ありのままを受け止めて!」




♪〜♪〜




〜♪〜♪




『う〜ん。音程はいいけど、美声では無いよね。』


「なにぃーッ」


咲人は姫華の両頬を左右に引っ張った。




「そんな事を言うのはこの口か!!」


『ほんひょひょほほひゃん。』(ほんとの事じゃん。)


「この〜ッ」


咲人はさらに頬を引っ張る。




『ひはいひはいッ(泣』(痛い痛いッ)




咲人は私の頬から手を離し、クスクスと笑った。
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