−*初カレ*−
『う〜ん、優哉くんに聞いてみないと分からないけど、私さっちゃんの事応援するよ!!』


「本当に!?ありがとう〜ッッ」


幸江は歓喜に満ち溢れ、姫華に抱き着いた。


『ふふ♪私に任せて♪』


私は幸江の頭を撫でながら微笑んだ。


「姫華っ」


『あっ優哉くんおはよう!』


「おはよう!」


優哉は姫華の笑顔の挨拶に頬を緩めた。




「おい。」


「あ?」

ボソッ
「姫華のこと大事にしねーと許さねーからな。」


「は、はい…。」


幸江は優哉のネクタイを引っ張り、耳元で低い声を発した。


優哉は幸江の声に圧倒され思わず頷いた。


「じゃあ私はこれで〜♪」


幸江は後ろを向き、ヒラヒラと手を振りながら自分の席に行ってしまった。


「あいつは確か…瀧野さんだよな?」


『うん!私の親友なの♪』


「そうなんだ。」


『あのね、相談があるんだけど…。』
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