−*初カレ*−
「あの…大久保くんのこといつも応援してます!!」


「ありがとう。」


秀紀は幸江に満面の笑みを見せた。


輝くような眩しい笑顔を見せつけられ、幸江は力が抜けるようにヘナヘナと椅子に座った。


私達はお互い仲良くなり、チャイムが鳴る前に連絡先を交換した。


幸江は始終カチコチに緊張して、ずっと秀紀のことを見つめていた。


なんだかさっちゃんが恋する乙女みたいで、見ていて胸がキュンとなった。






放課後


「姫華!!一緒に帰ろうぜ!!」


『うん!!』


優哉は鞄を肩にかけながら姫華のところに来た。


その時、幸江が姫華のところへ腕組みしながら来た。


「姫華、あんた岡野君と付き合ってること相馬に言った?」


『あ…忘れてた。』


「やっぱり…。」


幸江は頭をかかえた。


咲人に報告した方がいいのか幸江は迷っていた。


いずれバレるだろうが、錯乱する咲人が目に浮かぶ。
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