−*初カレ*−
私は放課後、日直日誌を書き終え、日誌を職員室に持っていった。


えーっと宏ちゃんはーっと…。


あっいた。


私は宏介のいる所へ行くと日誌を渡した。




「あっ藤咲、今日はお前が日直か?」


『うん。』


「じゃあココにあるダンボール箱を資料室に運ぶの手伝ってくれ。」


『えっ…こんなに…。』


宏介が指差した先にはダンボール箱が3つ置いてあった。




「あぁ、俺が2つ持つから藤咲はそれを持ってくれ。」


『分かった〜。』


私は手を挙げて返事をするとダンボール箱一つを持ち、2つ持つ宏介の後に付いていった。




姫華は身体が小さいせいかダンボール箱が大きく見える。


ダンボールのせいで前が見えないが、宏介の足音を頼りに付いていった。




―ガチャ


パチッ


「うわー埃っぽいな…。」


宏介は資料室の電気を付けるとダンボール箱を下ろし、ガムテープをとった。
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