−*初カレ*−
もう夕方か…。




楽しい時間はあっという間に終わりがくる。




私達は手を繋ぎ直し、駅に向かった。






帰りの電車に乗ると、帰宅ラッシュなのか混雑していて、ドア付近で縮こまりながら取っ手に掴まっていた。




優哉は姫華が寄り掛かっているドアに姫華を守るように手を置いた。




電車内は密集していて、優哉くんとの距離が凄く近い…。




胸がドキドキしていて優哉くんに聞こえてしまうんじゃないか…。




キキーーッ




「わッ」


電車が急カーブしたのか皆が倒れるように私の方へ押してきた。




さらに縮まる優哉くんとの距離。




もう抱き合っているのと同じ。




さっきから胸のドキドキが止まらない。




ドキン…




ドキン…




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